夏祭りの屋台

小説における「毒」とは?

「小説」には、ある種の「毒」のようなものが必要なのではないか、と思います。「毒」と言っても様々なタイプのものがあるとは思いますが、僕の求めている毒とは、人を殺してしまうほど強烈な「猛毒」の類ではなく、疼く古傷の痛みを緩和...

漂流物収集家

酒を飲んで「書く」ということ。

酒を飲んだら、小説は書けません。従って、書かないことに決めています。若い頃、アルコールやドラッグは心の壁を取り去って、精神の内部を覗いたり拡散させたり、新たな未知の領域を切り開くなどという幻想がありましたが、これはもしか...

書き出しの一行

いい小説を書くために~その⑥すきま狙い

⑥すきま狙い「いい小説」云々とは多少主旨がずれるかもしれませんが、書かれた「小説」が「価格」を持って市場に流通し、売れる、売れないという「結果」が出てしまうということから、今回は考えてみます。いくら自分の書きたいものを書...

書き出しの一行

いい小説を書くために~その⑤校正

⑤校正僕は、「ラフスケッチ」的に概略を書いてから、細部を詰めていく、という執筆スタイルをとっていますので、校正作業は必ず行うことであり、むしろその作業に、スケッチを書く作業の何倍もの時間を費やしています。言葉や文章に正解...

書き出しの一行

いい小説を書くために~その②生きること

②生きること何だか身も蓋もない言い方ですね。読書はとても大切。しかし頭の中で「疑似体験」するだけではなく、リアルな世界に飛び出して、社会での様々な経験を通じながら、見聞を広め、肥やしにしていく、ということです。とにかく、...

書き出しの一行

いい小説を書くために~その①乱読

いい小説を書くためには、どうすればいいのか。それが分かれば、正直僕も知りたい。と言ってしまったら終わりですので、これまでの経験の中で感じたことを、思いつくままに書いてみたいと思います。「いい小説なんて書けたこともないのに...

僕の小説の書き方

まずはあらあらのプロットが固まったら、一気に小説の骨格部分を書いてしまいます。この時点ではあまり細かい言葉や表現は気にせず、あらすじに沿って要諦だけを押さえることに終始する感じです。やや過剰かな、と思えることがあっても、...

着想の技術4~正しいボリューム~

昨日の続き。やみくもなネタの挿入は、元小説をだめにする、と。それをよくやっちゃうのが、「新人賞」の原稿用紙の枚数制限です。「30枚以内」とか「100枚以上400枚以内」とか。そう書いてあると、書き手の意識としては、「30...

着想の技術3~小説のレゾンデートル~

小説のアイデアをどう着想するかで、悩まれている方って、たくさんいるみたいですね。当然ですよね。文章の巧拙もあるとは思うけど、アイデアやプロットはその小説の「レゾンデートル」に関わる生命線ですから。自分の場合、そうですね、...

適言適所

僕が小説を書く時に気を付けていること。美辞麗句を並べることではなく、難解な文章を書くことでもない。読者に想像を強制するものではなく、書き手の思惑を押し付けることでもない。小説が「小説」として立ち上がるための相応しい言葉を...

着想の技術2~無意識のイメージ~

小説のアイデアは突然やってくる。突然といっても、全く何もないところから生まれるわけではない。そのシーズは必ず自らの無意識に存在している。シーズ同士が結び付いて新しいイメージを作り出すこともある。本当はネタ帳のようなものを...