日常的なこと

「はじけない」小説家。

 今まで様々なジャンルの小説を読んできて、思い切り「はじけられない」ところが自身の欠点と思ってきたけれど、むしろその「はじけない」感が自分の持ち味なのかなと、この年になって思うようになってきた。

  過去にない文体や視覚的刺激を求めていこうとすると、どうしても書けば書くほどエスカレートさせていかざるをえない。そうしていくことが「進歩」であり、いい小説の「条件」であると思い込んでいるから。
 しかしそれは小説を「小説」たらしめる一方の大切な存在である「読み手」をおざなりにした作者のマスターベーションに過ぎない気がする。

 読みやすくて、短めで、しかし読後にじわっと何かを残す小説。「派手さ」はないけれど、また頃合いを見て再読したくなる小説、作家。

 そんな小説を書きたいし、そんな小説家を目指したい。


2013-12-29 | 日常的なことNo Comments » 
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