小説や漫画の価格破壊。

以前、プロで活躍していたベテランの漫画家(今でも仕事の依頼は時々きているようですが)から、業界の現状を聞きました。
とにかく仕事の単価がめちゃくちゃ安いと。漫画はボランティア(要するに、無料)でもやる人がいるから、正に価格破壊の世界だそうです。

漫画の世界でそうなら、小説についても想像するに難くはありませんね。
ましてや、マーケットが縮小している「純文学」なんてところの分野を書いているような人ならなおのこと。
もっとも、小説を書く行為は、ただ経済的に潤う、潤わないの次元だけで語るものではないとは思いますが。

「製造原価」を計算することが難しい、無形資産である「小説」や「漫画」という分野が、他の生活用品と同じような価格競争に巻き込まれてしまうのは、それ自体、持続的に創造行為を行っていこうとするクリエイター達のモチベーションをそぐことでもあり、創造者としても、そこに身を投げ入れるべきではないと思います。

「安く書くこと」を、個人は第一義に追求してはいけない。考えるべきは「いかに安く書かないで済むか」の独自性、強みを作りあげるか。自身の価値を「価格以外」どこに求めていくか。そこが「セルフブランディングを高めろ」と言われる所以だとおも思っています。

とはいえ、ちょっと油断していると、知らぬ間に体は「血の海」の沖合まで流されていって、安易な価格競争に巻き込まれてしまう訳で、今の時代本当に怖いと思います。

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