いくら有能な小説家だって「打率10割」というわけにはいかない。
イチローでさえ「6割以上」は凡打している。
しかし、結果はそうだとしても、ファンは常に「プロフェッショナル」に対してヒットを打つことを期待してしまうのであり、それに少しでも応えるための努力を惜しまないのが、「プロフェッショナル」たる所以だと思う。
ファンは、だからこそ、その「プロフェッショナル的姿勢」に対して「対価」を払うわけで。
プロの小説家もしかり。
過去の名声にすがり、努力を惜しめば、すぐに結果となって現れる。
「前よりもっといい小説」をいくつ年を重ねても探究するマインドこそが、小説そのものの可能性をさらに広げていくのだと思うし、プロとは正にそれを持続することのできる人間だと思う。
「無名」であっても、常に「プロフェッショナルの精神」は持ち続けていきたい。