自小説と絵画~ヴァロットンの視線~

こんにちは。高橋です。
先日、大好きな画家、ヴァロットンについての美術批評が出ていました。

http://gold-fish-press.com/archives/27489

大好きな画家がこうした形で広まっていくのは、嬉しいことでもあり、寂しいことでもあります。寂しいというのは、こっそり内緒で独り占めしていたい気持ちもあるから。

かく言う自分も、ヴァロットンはこっそり人から教えてもらったのであまり言えないけれど。画集を何度眺めても不思議な絵を書く作家だなあと思うし、見る度に印象が変わります。

対象物へのコミット、という話があります。クリエイターと対象との距離感といいますか。
小説を書く場合においても、絵を書く場合においても、僕はその間の取り方、というのは創作物を特徴づける一番の要素だと思っています。

どういうわけか、僕はこの画家の、特に「女性」を見つめる間合い、距離感に惹かれました。激しく求めている瞬間もあれば、むげに突き放すような冷たい態度を取るときもあったり。それが自分が小説を書く時の女性を見る目線と酷く似ているのです。

絵画を注意深く見るようになったのはつい最近のことだけれど、小説を書く際のインスピレーションを得たり、また書き疲れた時の癒しを得るにとても効果的。美術館の静寂の中、あの絵の前に立たずんに気持ちを集中させていく時間が何とも言えなません。

昔の芸術家同士は、分野が違えど交流があったみたいだし、違う分野の方がまた却って新鮮な刺激を生むと。
これからも意識的に、新しい領域に触れていきたいな。

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