ヤーゴンの住む森

【超短編小説】ヤーゴン、再び

 山道を外れ、特別の場所に作られたこの住処までは、さすがのマスコミも一般人も足を踏み入れることはないはずだが油断は禁物だった。このところ夜になると、懐中電灯の明かりが、真夜中でも山道近辺にちらついているのが見えた。話題の...

呪縛

【超短編小説】呪縛

 久しぶりの実家だった。「孫を連れて顔を見せることが親孝行」と世間では言われているものの、どうやら僕の実家の場合は異なるようだった。 実家に行くのは、仕事以上にエネルギーと覚悟がいることだった。大して年金は貰っていない筈...