影響を受けた作家は誰?

たまに聞かれることがあります。
でも正直、自分の小説が一体誰の影響を受けているのか、自分でも分からない、というのが正直な感想です。

これまでに読んだあらゆる書物、あらゆる物語に影響を受けている、ということもできるでしょうし、「あきらかにこの作家の影響を受けている」と自分でもはっきり分かるほどの特徴があるわけでもないとも思っています。

確かに、日本や海外の小説で、何度も何度もバイブルのように読んでいるものもあれば、寝食忘れてその作家の書いたもの全てを貪るように読んでいた青春時代もあります。なので、当然自身の創作にも何らかの影響は受けているはず、ですが。

時々、「○○の文章に似ているね」と固有名詞を出される時がありますが、これが自分では全く意識していない人の名前だったりするので、結構面白いなあと。

基本的な姿勢として「読みやすさ」だったり、「シンプルさ」だったり、「余韻」や「余白」を多く作る、ということをコンセプトとしていますので、同じようなところに主眼を置く作家の方々と自然に「似てくる」こともあるのかなあと思ったり。

いずれにしても、自分の読書歴やこれまでの人生経験と全く同じ道を歩んでいるクリエイターなんていないわけですし、自分が書くものは常に、誰にも書けない「完全オリジナル版」である、という自負の元に文字を書き連ねているので、仮に「誰かに似ている」ことはあったとしても、「誰か」そのものではありません。

ですので、もっともっと多くの小説を書いて、独特の文体、独特の世界観を持った「高橋ワールド」(手垢の付いた表現ですが)みたいなものを築けたらなあ、と。誰かに影響を与えられるくらいのオリジナリティとインパクトを持つ作家になれたら、と思うのは簡単ですが、これが中々どうして、という世界です。

「素人小説家」であっても、ベンチャー企業みたいに、志と情熱は常に高くして小説を書いていきたいとは思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)