「小説」と他芸術との違い。

表現された文章や言葉を自身が解釈できるよう、「翻訳作業」を脳内で強制される小説なんてものを書いていると、時に絵画や音楽のように、五感に直接訴えることのできる創作行為がとても羨ましく感じる時がある。

イラストや絵画、音楽、陶芸などは、プロも素人も、視覚や聴覚で「一瞬にして」快、不快の感触を得ることができるのに比べ、小説は、テキストを読んでから頭の中で自身に「理解できる」よう変換作業を加え、イメージを膨らませ、それから初めて感覚的に「快」「不快」の判定を下すことになる。このあたりは他の芸術系の分野と「小説」が決定的に違うところなのではないかと思う。

小説は、「読んでみなければ」その好き嫌い、可否を判断できない。従って、最後まで読んでもらうための「努力」や「工夫」が必要になる。そこが小説の難しいところでもあり、「やりがい」でもある。素人とプロの違いは、この「読ませるノウハウ」が決定的に違うのではないだろうか。

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