子供がまだ小さかった頃、日曜日朝にやっている戦隊ヒーローものを一緒に見ていて、自身がはまり込んでしまった時がありました。
そう、僕自身も物心ついた頃から見ている、仮面ライダーシリーズ。
当時は「仮面ライダー555(ファイズ)」というライダーでした。
装着したベルトに携帯電話をセットしてボタンを押すと、ライダーに変身したり、技を繰り出したりするもので、その効果音と変身の仕方が実に格好よくて、本気で欲しいと思いました。
男なら誰しも最強の体、最強の力を手に入れたいと思ったことがありますよね。これは本能なのかもしれません。
とにかく、幼少時によく見ていた仮面ライダーですが、まさか大人になって、自ら映画館で一人で番外編を見るまでのめり込むとは思いませんでした。
とはいえ、「555」を見終わった後は、仮面ライダーからはすっかり気持ちの離れた娘と共に、すっかり見なくなってしまった訳ですが。
当時、あまりのベルト欲しさに書いた妄想短編小説が、拙著「リーマン☆ライダー」でした。
小説の中でなら、何でも夢を叶えることができる。
内容としては、お世辞にも「格好いい」とは言えないけれど。
そういう意味で、とても思い出深い小説です。