WEB小説の良さ。

かつて、P.ドラッガーも言っていたかと思いますが、会議の中で「反対意見」や「代案」を言ってくれる人というのは貴重であり、常に「全会一致」となる結果ほど危険なものはない。間違った方向に進んでいたとしても、気がつかないから。
「反対意見」や「代案」が出るということは、他にも選択肢があるということでもあります。

小説においても同じことが言える気がします。
通常、小説は一人で最後まで書きます。「できの良し悪し」を判断するのは、出版するまでは、せいぜい編集者や身内程度です。間違った方法に進んでいても、書いている本人は夢中であり、それが全てだと思っています。

しかしWEB小説は「執筆途中の仕掛品」であっても多くの人の目に晒すことができ、様々な感想を寄せてもらえます。
YESもあれば、NOもある。
自分では思いも付かなかったアイデアや意見を取り込むこともできるし、次回作のヒントをもらうこともできます。マーケティングリサーチとプロダクトマーケティングを同時進行で行っているようなものですね。

僕自身、最初のサイトアップ時にいただいた意見を基に、重要な「エンディング」を書き換えた短編がいくつかあります。

一度出版してしまったら、次に増刷するまでは内容を書き換えることのできないリアルな出版物とは違って、不特定多数の読者の反応を見ながらリアルタイムに改変できるのは、WEB小説の最大の特徴であり、良さだと思っています。

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