世のすね者。
いつまでたっても世間に浮上できないひねくれた感情と距離感。
不幸で同情はするけれど、善人ぶるくせに、善人にはなりきれない。
自分が書く人物は、そういう類いの人間が多いです。
元来、性善説に寄って立てない自身の性根がそうさせているのだと。
超短編「螺子(ねじ)」の校正に時間がかかっていて。
潰れた町工場。うまくいかない夫婦生活。
話が膨らんでみたり、萎んでみたり。
主人公の性格も二転三転……。
けれど、それがとても楽しい。
たった一文で、小説の色ががらりと変わったり。
これこそが短編小説の魅力であり、書き手としての醍醐味でもあり。
少しずつ、一歩ずつ、しかし確実に進んでおります。
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