所謂「プロ作家」というのは、担当編集者なるものがつき、その嗜好や能力によって本来の作家自身の持ち味や強みとは違った方向にバイアスがかけられていくことである。
翻ってアマチュア作家の「編集者」はその小説を読む「不特定多数」に開かれており、作家の責任と判断の元、いくらでも作品のver.を上げていくことができる。しかもそれは「出版業」という業務を負った「編集者」ではなく、純粋に「読者」というマーケットそのものとの繋ががっている。
ネットを通じて、多くの人に小説を読んでもらい、様々な感想や批判をもらうことはとても刺激になる。
ほとんどの場合、自分が想定していなかった角度や切り口から読まれたりすることに気付かされるから。
そうした「編集者」(=「読者」)をいかに持てるかが、WEB小説家として資質向上していくための条件である気がしている。