パブリシティの限界。

素人が書いた小説をいかに大勢の人に読んでもらうか、というのはとても難しく、永遠のテーマでもあります。

ネットなんてものを考えなかった時代、下手をしますと、どこかの新人賞に応募して、下読み段階で落とされたら、たった1~2名の目にしか触れてないことになるわけです。
(最初の数行で落選段ボールにぽいということだってあるのかなと)

でも、今やネットやブログでは誰でも作家になれますし、自分の作品を世に出して、不特定多数の読者の感想、やり方によっては電子書籍にして「販売」までできるようになりました。

そうはいいましても、何の実績もない市井の素人物書きが書いたものを多くの人々に読んでいただく、というためには、それ相応の努力が必要になります。

自サイトのSEOもあるでしょうし、小説系サーチエンジンへの登録ですとか、今だとツイッターやフェイスブックなどのSNS、あらゆる手段を駆使してサイトに人を集め、目に留めてもらう機会を作る努力、です。

そんなことをしてるだけであっという間に時間は過ぎ去り、本来のコンテンツであるべき「小説を書く」という作業時間が削られ、人は集まってもたいして読むもの(読むに値するもの?)がない、という本末転倒が起こります。

これは実際にやってみてわかったことですが、サイトで集客したり、電子書籍を買っていただく、というのは本当に難しい。個人サイトを一人で運営しているという状況では、パブリシティに関する技術力もコストもかけられる時間にも限界があります。

従いまして、バーチャルだけじゃなくリアルな新人賞に応募したりしながら実績を作り、外部パブリシティを活用することも考えなくてはいけません。(←賞をとることはとても大変なことだと充分承知しておりますが……)

しかし結局のところ、SEOとかアクセスアップとかパブリシティとか細かいことは考えずに、粛々と「いい小説だけを書き続けろ」と、ただそれだけのことなんですよね。

地道に自身のファンを一人ずつ大切にして、「小説」を書くことでメッセージを返していく、という循環を生み出すこと。

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