アイデア発想

小説の中の言葉。

「言葉」を扱う小説という創作物は、時に自分の思いや思想とは全く違った観点から読まれたり、認識されることがある。読者の感想を聞くと、こちらが一番読んで欲しいところではなく、複線の小話が印象に残った、と言われたり、尊敬の念を...

星空

僕にとっての、理想の小説。

小説のカテゴリに寄るのかもしれませんが、明確なテーマ性とインパクトあるイベントのない作品は中々受け入れられない傾向にあるように感じています。こと「何とか新人賞」のようなものだと尚更。そうした小説はおそらく、下読み段階で真...

超短編小説の日経記事

「短編小説」のいい処。

短編小説は、執筆する側にとっても読書する側にとっても、いいところがたくさんあります。書き手にとっては、一つのテーマを書くのにそれほど時間がかからないし、気の多い人間(僕みたいな)にとっては書いてて途中で飽きるということが...

企画小説

小説や漫画の価格破壊。

以前、プロで活躍していたベテランの漫画家(今でも仕事の依頼は時々きているようですが)から、業界の現状を聞きました。とにかく仕事の単価がめちゃくちゃ安いと。漫画はボランティア(要するに、無料)でもやる人がいるから、正に価格...

文体を変える難しさ。

優れた小説や良い文章に遭遇すると、自身の文体や作風もがらっと変えてみたい、と思う時があります。短編小説を数多く書いていると、発想がマンネリ化しやすいし、常に新しいスパイスを開拓していくのは非常に骨が折れます。それでも読者...

時間が「膨大」にあれば執筆ははかどる?

仕事や家事に忙殺されて、書く時間が全く確保できない時期がある。正に今の自身の状況である。それがあまりにも長期に渡ると、言葉も忘れていくし、感覚も鈍るし、とても不安に感じてしまう。しかしそういう時はこう思うようにしている。...

良い小説を書くために。

「良い小説」を書きたいと思ったら、「良い小説」を書く人の側にいるのがいい。常に自分の目標となる存在が身近にいることだけで十分勉強になるし、何よりモチベーションアップになる。「良い小説」を書く人の側にいつもいることなんて現...

カウンター

小説と「時間効率」。

万人に平等に与えられているもの。それは、二つあります。一つは「生命。もう一つは「時間」です。「1日24時間」なのは年齢、人種、性別、貧富関係なくそうです。仕事にしても、小説を書くことにしても、使える時間は有限です。そこで...

スランプに陥ったら。

長年に渡り小説を書いていると、アイデアが全く思い浮かばなくなる時期がある。アイデアを絞りだそうとすればするほど、真っ白なキャンバスを前に何一つ身動き取れない状況というか、プロゴルファーが突然パットできなくなるイップスに陥...

短編小説で差別化?

ヒットする商品は、最初大半の人に反対されたものが多いと聞く。発想が現代の常識や価値判断からははみ出し過ぎてるからだろう。大半の人が「それ、いいね」と言うアイデアは、おおよそ常識で理解できる範疇のものであり、公開された瞬間...

書棚

なぜ短編小説か。

理由?簡単。「長編が書けないから」。以上。何て言ってしまうと、身も蓋もないすよね。飽きっぽいというか気が多いというか。骨格をブラさず、キャラ立ちに配慮して長い時間軸に沿ったストーリー展開をじっくり練って書いていく云々……...

自分以外の「誰か」のために。

これまでは文芸系の新人賞やweb小説サイトへの投稿がメインだったけれど…。これまでは自分が書きたいものをひたすら書いてきたわけだけど…。ここらで少し目線を変えてみようかと。誰かのために、何かのために、書いてみようって。一...

WEB小説

小説を書く時の「下調べ」。

小説を書く時、プロットによっては「下調べ」が必要になるものがあります。今は“Google先生”と言う名のスペシャリストが自身の側にぴたりと寄り添い、困った時には手とり足とり教えて頂ける時代なのでとても便利です。僕の場合、...

「耳垢」をリアルに書く小説家。

補記。僕は人間としてのあるべき姿や理想の生き方、あるいは哲学、人生訓を示唆するような小説なんて、きっと書けない。または波乱万丈の大恋愛物とか時空を行き来するファンタジーとか複雑なトリックが絡み合うミステリーとか。世の中の...

WEB小説のいいところ

WEB小説のいいところは、何度もリライトできるところにあります。「完璧な文章」が存在しない以上、「完璧な小説」も存在せず、何処まで言っても、小説に「これでいい」という地点はありません。いくらでも膨張し、いくらでも削ぎ落と...

「掌編」のエッセンス。

僕の掌編のアイデアは、ぽんと浮かんだ印象的なシーンに関する「キーワード」を携帯の「メモ帳」に打ち込むことから始まる。掌編はほとんどスナップショットを撮るような感覚で、起承転結を踏まえたストーリーを構成して文を流していくと...

水彩画

「小説」は本当に無力か?

心にいくらかの余裕がなければ、小説なんて書けないし、読めない、というのは事実だとは思います。それは、自然災害などで生存の危機に晒されている時、あるいは生理的、心理的に追い込まれている状況において、間違いなく、小説は無力で...

短編を書く難しさ。

現在、短めの話をいくつか書きすすめているのだが、予想通り、これが極めて難しい^^;原稿用紙10枚前後のボリュームで1話をまとめているのだが、そうなると無駄な言葉や枝葉の分節は余計に不要であって、切れ味鋭いカミソリの刃のよ...

クールな文章。

読後感想でよくいただくものの一つに、「文体がクールですね」と言われる。安易に流されたり、エスカレーションしたりせず、と。これはきっと、まず第一に自分が取り上げている題材の性格もあると思う。そのほとんどが日常風景だし、僕の...